不倫相手に会いに行った理由と、対面で気を付けること。

  1. 慰謝料請求裁判
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不倫相手に会いに行く理由

不倫相手の1人に会いに行くことにしました。
目的は、慰謝料請求裁判の証人になってもらうことです。

妹の遺書も遺言書も、夫から妻への謝罪の手紙も、不倫相手とのLINEも全て証拠として提出しているので、これ以上証拠をそろえる必要もないのですが。

現状、被告側(不倫した夫側)は、不倫の事実を一切認めておりません。 それなら、出来るところまで証拠を積み増ししようかと思いまして。

不倫相手の特定

妹がLINEの証拠を残していたおかげで、妹の夫がよく会っていた不倫相手は全員、顔も名前も分かっていました。そのため、難なく勤務先を特定することができました。

不倫相手の1人は、渋谷で美容師をしていました。
会いに行くのは、ホットペッパーでスタイリストを指名して予約するだけ。とっても簡単でした。

きっと知っているであろう、亡くなった妹の名前で予約しました。

とはいえ、普通に会話できる自信がありません。怒りを上手く隠せるだろうかとか。フラッシュバックして泣いてしまったらどうしようとか。緊張しながら当日を迎えました。

不倫相手に会いに行く時に注意すること

不倫相手に会う時に注意することは、職場へ行ったとしても、決して他の人間がいる場で、本人に本題を切り出さないこと。名誉棄損で逆に訴えられる可能性があります。私の場合、ヘアサロンで普通にヘアカットをした後、会計の時に2人だけで話せる場所で話すと決めていました。

それから、会話は全て録音しておくこと。後から不倫相手に、「酷い言葉を浴びせられた」「脅迫された」などの嘘をつかれないためです。こちらの身を守るために必要です。後で誰に聞き返されてもいいように、暴言を吐かず、落ち着いて話すことも重要です。

録音機器は、スマホの録音アプリが手軽なのでおすすめです。また、洋服の中に隠せるようなUSBメモリ程度のサイズ感の小型のボイスレコーダーも、5000円弱でAmazonや楽天で売られています。

不倫相手の職場で、いよいよ対面

新幹線に乗って乗り継いで、久しぶりの東京、渋谷へ。
妹と東京に住んでいた頃たまに来ていたたので、何だか懐かしい気もします。

迷わずヘアサロンに辿り着きました。ヘアサロンの扉を開けると、コロナウィルス対策の影響か、美容師の方はほとんどマスクをされています。目元しか見えないことに、少しほっとしていると。

目の前に本人が現れました。金髪に近いアッシュゴールドのヘアカラー、語尾を伸ばす幼稚な話し方のせいか、写真で見るよりもずっと若く感じました。妹とは、全然似ていません。

美容師の方と当たり障りのない会話をすることが、今日ほど難しいと思ったことはありません。

話の流れで「結婚されてるんですか?」と尋ねると
「結婚してないです。彼氏もいません。」と。

そして突然「珍しい名字ですね」と言われました。
「そうですか?私の周りには結構いますけど。」
「地元でも東京でも、その名字の人には出会ったことないです」

ああ、この女性は、息を吐くように嘘をつけるんだなと思いました。元カレの苗字、そして不倫相手の苗字。知らないはずがありません。

しかし、わざわざ自分から名字を話題にしたのは、思い出したくない以上に、この名前、つまり妹の名前が気になっているのだと感じました。

ヘアカットが終わるまで、ひたすら待ちました。そしていよいよ会計という時、満を持して言いました。

「すみません、1分だけお話しできますか?」
「あ、はい‥」

慰謝料請求裁判の証人になってもらえませんか?と切り出す。

「今日はあなたにお願いがあってまいりました。私はS氏の義理の姉です。S氏と最近いつ会われましたか?」

「もう2年前くらい。覚えてないくらいお会いしてないですね‥」

「S氏が結婚してたことは、ご存じですね?」

「そうなんです、それ、結婚してるって聞かされてなくて。19、20歳くらいの時にお付き合いしてたんですけど、その後、何回か連絡が来てて。それで会ってて。そしたら、突然奥さんから連絡が来て。 」

「その時に初めてS氏が結婚しているのを知ったんですか?」

「そうです。」

これも嘘です。突然の奥さんからの連絡というのは、不倫が発覚した日に妹が夫に不倫相手へ電話をかけさせた時の話です。妹が「妻です」と言った後に、隣にいる夫に電話を渡した後「私は別れようっていったのに!」と夫に向かって話しているのを聞いています。

「奥さんからの電話でお伝えしたのは、知らなかったというのと、2人の仲を壊すつもりはないので、一切連絡はしないでくださいって言いました。その後で連絡先は全て消しました。すごい辛かった過去。 既婚者だと知らなくて。私すごく傷ついて、ショックだったんです。 」

私はお願いしたい内容を淡々と伝えました。
妻は不特定多数の女性と不倫していた夫を許せないと遺書を遺し自殺した。私はその妻の実の姉です。慰謝料請求の裁判中なので、裁判で証人として不倫関係を話してほしいとお願いしました。

私も騙された、だから奥さんと同じ気持ち

「あの電話の後、もし私のせいでなんか起きてたりしたと思ったら。私も1度彼氏に浮気されてたことがあって、今度は既婚者に騙されてて、私も本当に辛くて、奥さんと同じ気持ちだったんだなって思ったら。」

妹の気持ちが分かる、自分も同じだからと言われたこと、不愉快でした。命を経つまでに苦しんだ妹の気持ちが、あなたに分かるはずがない、同じであるはずがない。それを遺族へ軽はずみに言ってしまう無神経さに目眩がしました。

「力になってあげたいって気持ちと。思い出したくないという気持ちと。時間も空いてて、ふっきれてる部分も正直あって。」と証人になることを断られました。

LINEの証拠から不倫相手であるこの女性は、自分に彼氏がいる状態でS氏と関係を持っていたことも分かっています。 妹の夫経由で妹の写真を受け取り「たいした顔じゃない」と馬鹿にしたLINEをしていたことも知っています。(妹は身内の贔屓なしに見ても本当に美人ですけれども!)

私は、感情を押し殺して、ただただこの不倫相手の話を聞きました。

「言葉が出なくてすみません。私が逆の立場だったら協力してほしいし、すごく気持ちも分かるから、今すぐ絶対に協力しますというのはお伝えできないのですけど。いくら知らなかったとはいえ、私も関わっていたので、すいません。力になれることがあれば、ご連絡できたらしますので。」

私の連絡先など一切知らないのに?とは言わずに笑顔で別れました。

遺族を前に、妹への言葉は一切なし

私が一番残念に思ったのは、自分の行動で自殺した遺族を前に、妹への言葉が一切なかったことです。私が、私は、私も…。自分のことばかり。東京まで来て、私が聞けたのは、自分のことしか考えていない不倫相手の話だけでした。

彼女の話を100%信じるなら、彼女がいたのは知っていて浮気していたが結婚していたのは知らなかった。100%信じないなら、妻がいると知っていて不倫をしていた。私にとっては、どちらも大差ありません。

弁護士先生からも事前に「会ってもがっかりするだけ」母親からは「(不倫夫と)同じ穴のムジナ」と言われていたため、期待はしていませんでした。そして、その通りでした。会っても、会わなくても、何一つ変化はありませんでした。空しい。

妹へ。こんな人間たちのために、死ぬことなかったんだよ。私は生きててほしかった。でも、死ぬことを選んだ理由も、すごくよく分かるんだよね。私ならきっと同じ道を選んだだろうなって思っちゃうから。複雑な気持ち。

もう誰ひとり不倫に苦しむ人も
自殺に追い込まれる人もいてほしくない!

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Rのために@自死遺族裁判中

妹を自殺で亡くした自死遺族です。妹を自殺に追い込んだ相手に対し裁判中。お問い合わせはrnotameni (at mark) yahoo.co.jp かTwitterのDMまで。

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