故人のFacebookアカウント、削除か追悼アカウントか。自死遺族の選択。

  1. 自死で大切な人を亡くした時
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Facebookアカウントの所有者が亡くなった場合、そのアカウントがどうなるのか、調べてみました。

まず、所有者が亡くなると、本人以外はアカウントにログインできないので、更新は止まり、放置された状態になります。ログイン情報は、プライバシー保護の観点から、例え家族であっても、Facebookのサポートスタッフでも、提供されることはありません。従って、そのアカウントには誰もログインできないことになります。

その状態で出来る対応方法としては、以下があります。

故人のFacebookアカウントの削除

次のいずれかの書類をもって、公式サイト>ヘルプセンター のリクエストフォームより、Facebookアカウントの削除申請が可能です。

・死亡診断書(スキャンデータまたは画像データ)

・委任状、出生証明書、遺言状および遺書、遺産に関する書簡のうち一通

・死亡記事、葬式のしおりのうち一通

故人のFacebookアカウントを、追悼アカウントへ移行

追悼アカウントとは、本人が亡くなった後も家族や友達が集い、その人の思い出をシェアするための場所です。Facebook COOのシェリル・サンドバーグは夫を突然死で亡くされていますが、彼女は追悼アカウントについて「人々がお互いをサポートし、愛する人の記憶を尊重できる場所にしたい」と述べています。

追悼アカウントの主な機能は以下のとおりです。 また、申請方法は削除申請と同じです。

  • プロフィールにあるアカウント所有者の名前の横に、「追悼」と表示されます。
  • アカウントのプライバシー設定に応じて、友達は追悼タイムラインで思い出をシェアできます。( 2019年「Tributes(贈りもの、感謝の言葉)」セクション追加により、故人の生前のタイムラインと死後の友人の投稿を分けて表示できるように。)
  • 写真や投稿など、アカウント所有者がシェアしていたコンテンツはFacebookに存続し、シェアしていた相手は引き続きそのコンテンツを見ることができます。
  • 追悼プロフィールは、[知り合いかも]の提案、広告、誕生日のお知らせなどの公開スペースには表示されません。

遺族以外でも、Facebookアカウント削除申請や追悼アカウント移行申請ができる?!

ここで注意しておきたいのは、この申請方法であれば、遺族以外でも、削除申請や追悼アカウント移行申請ができることです。

Facebookには「 追悼アカウントへの移行は重要な決断です。追悼アカウントへの移行をリクエストする前に、その方の家族に連絡することをおすすめします。」と書いてありますが、遺族の意に沿わない形で、アカウントの削除や追悼アカウントへの移行されてしまうケースもあるかもしれません。

Facebookアカウント削除も、追悼アカウントへの移行もしないという選択

結局のところと言うか、今のところと言うか、私たちは、アカウントの削除も追悼アカウントへの移行もしていません。

妹が自死で亡くなった後、あまり間を置かず、妹の誕生日が迫っていましたので、とても悩んでいました。

というのも、恐らく妹の誕生日当日、Facebookへ妹の友人からお祝いコメントが届くだろうと予想できたからです。妹はとてもまめな性格でしたので、誕生日のコメントに一切返事がないことは、せっかくお祝いのメッセージを下さった方々を不安にさせてしまうと思ったのです。

しかし、アカウントの削除は、妹が生きていた頃の写真やコメントを消してしまうのは大変心苦しく、出来ませんでした。

一方、追悼アカウントは、自死遺族としての難しさがありました。追悼アカウントはその機能のひとつに、プロフィールにあるアカウント所有者の名前の横に「追悼」と表示される機能があります。

もし今、私たち遺族が、妹が亡くなったことについて妹の友人に尋ねらたら、とても話せるような状態ではないと思いました。限られた肉親を除いて、親族にも、友人にも、近所の方にも、妹が亡くなったことについて、話せずにいるからです。

結果として、妹のアカウントはそのまま存在しています。誕生日に届いた妹の友人からのメッセージも、返信をしないままです。

私はたびたび、Facebookに投稿された妹の写真を見に行きます。どの写真に写っている妹も、楽しそうに、幸せそうに笑っていて、一瞬幸せな気持ちになります。

そしてすぐ現実に引き戻されます。ああ、この時は妹が生きていた。そう思って、こらえ切れずに涙が流れます。それでも、写真を見ることでどれだけ悲しくなっても、また笑顔の妹に会いたくて写真を見てしまうのですが。

いつか微笑みながら見返せる日が来るのでしょうか。

Facebookのアカウントについて、自死遺族としての選択を綴りました。

Rのために@自死遺族裁判中

2018年5月に妹を自殺で亡くした自死遺族です。不特定多数との不倫で妹を自殺に追い込んだ妹の夫S氏に対し慰謝料請求の裁判中。お問い合わせはrnotameni (at mark) yahoo.co.jp までメールでご連絡ください。

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