LINEの不倫証拠提出、争点整理のための弁論準備(裁判5回目)

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2019年8月29日午前10時30分、東京地方裁判所12階の書記官室 民事第49部にて弁論準備 (5回目の裁判)が行われました。

弁論準備とは

弁論準備とは、法廷ではなく小部屋で行うことで、顔を合わせて率直に話しやすい環境を作り、双方の言い分や証拠を整理したり、争点を明らかにするなど、協議を進めやすくするための手続きです。

妹の夫と不倫相手とのLINEの証拠を提出

妹は、不倫の証拠であるLINE画像を撮影し保存していました。妹の夫が多数の女性と性的関係にあったことが分かります。同時に、不倫相手をあらゆる手段で探し出し、何人ものセフレをキープし続けていた一連の行動も。

「 その右手もう梅毒かもよ?(淫らな集まりに)いきてー。しぬほど。 」

「 はやくきゃわいーふりんあいてしょうかいしてー」

「 もうED。3/21,22,23と嫁が台湾に旅行いくからそこが人生のピーク」

「(最近やってないのでリードしてという女性に)任せろ はげしーのいこ」

「オリエンタルラウンジ。今女子が満ちてるいきましょー。VIP空いてたらVIPにしよ。(知り合った女性とその日に性行為)」

「3万で買える人紹介して」

「(夜勤中の妹に愛してるとLINE後、不倫相手に連絡)ねー今からほてるいこー」

「今からうちこない!?タクシー代だす!へじゃなくて!こいよ」

「えっちしないからとなりいてー。うそじゃない!生理関係ない!さびしいからあおーよー上野で」

出会った頃から結婚後もずっと裏切られていた証拠がそこにありました。プロポーズされた時、結婚した時、新婚旅行に行った時、新婚の日々も…。罪悪感のかけらも感じられないLINEの数々を目にした妹のショックは計り知れません。

争点のひとつ、不貞行為の内容

裁判官から、今後の主張立証の予定を聞かれました。

原告側:被告本人尋問と証人尋問を検討していると述べました。

被告側:被告側が提出した準備書面への反論を求めました。

裁判官が述べられたことは、まず妹がすでに亡くなっていることで、亡くなる前に妹が聞いた内容、伝達された内容、原告としてはそれに尽きるのではということです。その上で、もし事実にズレがあるならば、妹の夫自身が、真実の不貞行為を言っていただいたほうが、審理が円滑になると。もしくは不貞内容を全て認め、通常その内容では自殺には至らないということであれば、それはそれでひとつの立場だと述べられました。

裁判における因果関係について

裁判で言うところの「相当因果関係」とは、「その行為から通常、その結果が生じるといえるか」を指します。

相当因果関係にも色々な説があります。主観的、客観的、折衷的など。中でも、折衷説「一般に認識できたことを相当性の判断材料とする」説が通説です。

また、原因説「その行為がなければ、その結果は発生しなかった」という、条件関係さえあれば認められる説も、従来からの判例として存在します。予見性がなくとも認められます。

例えば、いじめ自殺を例に挙げるとすれば。いじめられたら全員が自殺するわけではありません。そのなかで、いじめた側にどれだけの賠償責任を負わせるのか。裁判官によると、これだけ酷いいじめを受けたら自殺もありうるよね、というのが多数派の判断枠だそうです。

つまり我々の裁判の場合、これだけ酷い内容の不倫、不貞行為が行われたなら、自殺もありうるよね、という。 そのため不貞内容の詳細はとても大切です。

いじめと自殺との因果関係が初めて認められた大津地裁の判決

一方で、司法の歴史を辿ると、いじめ自殺で因果関係を認めたのは、2019年の大津いじめ自殺における大津地裁の判決がなんと初めての事例なのです。「いじめ防止対策推進法」成立のきっかけとなった事件ですね。それまで大切な人を自殺に追い込まれた遺族は、犯人を罪にもできず、慰謝料請求も認められないという苦痛を味わい続けてきました。

パワハラもそうでした。ストーカーもそうでした。認められない時代が長く続き、それでも民意を反映し少しずつ変わってきたのです。

そして不倫による自殺は、これまでに因果関係を認めた事例が存在しません。司法は、過去の判例に照らし合わせて判決を決める保守的な世界。因果関係を主張する時、前例がないことがどれだけ裁判のハードルを上げるか想像に難くありません。

罪に問われず、因果関係も認められない、不倫

犯罪ではないからと罪にも問われず、因果関係すら認められない。そのような世の中で、不倫は許されない悪いことだ、苦しむサレ妻、サレ夫を救おうという意識や法的抑止力があるとはとても思えません。

事実、不倫は人を死に至らしめるほど悪質な行為であるにも関わらず、何人ものサレ妻が、サレ夫が、弁護士費用を除けば蚊の涙ほどの慰謝料で、深い心の傷を抱えて生きています。妹はもうこの世にすらいません。

裁判官より話し合いでの解決(和解)についての考えを聞かれる

和解の可能性は現時点では判断できないと考えています。

妹は「出会った頃からの被告の裏切り(浮気、結婚後は不貞行為)を許せない」と遺書を遺して自殺しており、被告の不貞行為が自死に影響を与えたことは明白です。
にも関わらず、証拠は全て否定、因果関係もないとの主張は、被告の反省や、再び同じことを繰り返さないのか、妹のことを思い供養しながら生きる意思があるのかが伺いしれず、和解の可能性自体を判断しかねている状況です。

ただでさえ、約束していた妹の四十九日は、妹の夫側から勝手にもう終わったから来ないでくれと事後連絡を受け。 妹の位牌や遺影はこちらが頼みもしないのに突き返されました。妹の夫の手元に、妹を供養するものが何もないなかで、葬儀の時に約束した「妹を一生供養していきます」という言葉は早々に嘘だと分かりました。

私たちは、妹の代わりに、妹のために、慰謝料請求の訴訟を起こしました。妹の夫が自ら行い続けた行為によって、妻を命を絶つほどに苦しめたという事実と向き合い、嘘やごまかしで逃げるのではなく、夫としての責任をとってほしいと考えています。

さらに言えば、最終的に妹の自殺のスイッチを押したのは、夫であると思っています。発覚から自殺の日までの妹の夫の態度や言動は、妹が絶望を感じるのに十分でした。

まとめ

裁判所は、本件の争点は、被告の不貞行為の態様であり、その不貞行為によって自殺に至っても当然であると評価できるか否かであると考えていらっしゃるようでした。

次回の裁判は、令和元年10月11午後2時00分(12階民事第49部)です。(一般の方は傍聴いただけません。)

もう誰ひとり不倫に苦しむ人も
自殺に追い込まれる人もいてほしくない!

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Rのために@自死遺族裁判中

妹を自殺で亡くした自死遺族です。妹を自殺に追い込んだ相手に対し裁判中。お問い合わせはrnotameni (at mark) yahoo.co.jp かTwitterのDMまで。

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